ツインピークス──ディスコース no.14
天の牡牛とツインピークス
[古代の歴史と神話お勉強シリーズ]
今回の動画のコメントのなかに、
「人間が空に見ているものは、人間の想像力が支配していることを示しています。だからこそ、星座は牛や蛇、弓矢などの形をしているのだと思います」というのがあります。とらえ方によって、いろんな解釈ができる面白い意見だなと思います。想像が創造するとも言えますし、出来事の経験が想像を創造し膨らませるとも言えますし。
それにたいしてサンダーボルト・プロジェクトの返答は、
「星座の命名は、紀元前千年紀の中頃に、よく覚えている神話をずっとずっと後の空に投影することによって行われました。一方、天の牡牛や宇宙の大蛇といった神話は、文明の誕生よりも前から存在していました」というものです。私たちは"神話"というものを出来上がったものとして本で読んだり、映画などで見たりします。神話というお話をあれこれと解釈しますが、神話というものがどうやってできたのかについては定説はないようです。このデイヴィッド・タルボット氏の「ディスコース」シリーズは、神話の成立以前に何があったのかを推理していくシリーズだと捉えていいのだと思います。それは一般的に信じられている神話の成り立ちとは全く違います。
今回は peak という単語がしばしば出てきます。twin peaks、two peaks、two-peaked mountain、山も、World Mountain、cosmic mountainという具合に出てきます。twin peaksは、そのまま訳せば、双子山という意味になりそうです。これだと、お相撲さんのイメージです。ちなみに、おっぱいとか、お尻という意味でも使われます。ずいぶん前にヒットした作品でデヴィッド・リンチ監督の『ツインピークス』という映画と連続ドラマがありました。見た方も多いのではないでしょうか。最初は面白かったのですが、途中で飽きてしまいました。ちなみに、peakには先がとがった山頂、とがった山という意味があります。
それで、two peaks は「二つのピーク(二つの峰)」
twin peaks はそのまま「ツインピークス(双子の山)」
two-peaked mountain は「二つの峰の山」
world mountain は「世界山」
cosmic mountain は「宇宙の山」
と表記することにしました。
世界山のツインピークス(双子の山)
Twin Peaks of the World Mountain
世界中で崇拝されている宇宙の山 cosmic mountain には、他にはない興味深い特徴があります。それは、そびえ立つ山が見事な三日月形になっていることです。ある土地から別の土地へ、この三日月は、神話的にはツインピークスとして表現されており、驚くべき物語があります。
よく知られているエジプトのヒエログリフでは二つの山の間に古代の太陽神ラーの印が置かれています。しかし、これは何を意味しているのでしょうか?
この象形文字は一般的に"地平線"と訳されます。あたかも地理的な日の出の場所を意味しているかのように。しかし、多くの専門家は、このモチーフが宇宙の山であることをすでに認めています。
エジプト:二つの山にいる太陽神ラー。このサインは通常"地平線"と訳される
「このサインはほぼ世界共通で、宇宙の山のツインピークスを表している」 ──ナンノ・マリナトス著『ミノア王権と太陽の女神』
エジプトの象徴学者たちは、ツインピークスを地平線ではなく、天空の柱を意味する台座や基礎の上に置くことで、このことを明らかにしています。
エジプト:宇宙の柱の象徴である台座の上に置かれたツインピークスのサイン
疑問を投げ掛けるエジプトのシンボルであるアケトは、文字通り(そのまま)地平線を意味するものではありません。文字通り(まさに)、山あるいは火と光の柱のツインピークスを意味しています。
この二つの山 two peaks は、先に紹介した宇宙の柱である"シュウ"の上端部にあたります。
エジプト:天空の柱"シュウ"のヒエログリフ
エジプト:シュウの二本の腕はアケトのツインピークスだった
元型的な起源を辿ると、二つのピークを回転する三日月と見なすことで、その文脈は完全に予測可能になります。ひとつの形に、複数の神話的解釈があります。
柱の神 pillar god の伸ばされた腕。
天の牡牛の角。
そして、
奇妙な(ひとつだけの)宇宙の山のツインピークス。
回転する三日月──
・柱の神の二本の腕
・天の牡牛の角
・宇宙の山のツインピークス
古代メソポタミアでは、太陽神シャマシュが世界山のツインピークスの間に描かれていますが、他の神々も天の牡牛の角に対して同じように戦略的に配置されています。
メソポタミア:ツインピークスの間に現れる"太陽"神シャマシュ
メソポタミア:天の牡牛の角に足を乗せたギルガメッシュ
また、クレタ島でもツインピークスが見られ、有名な"奉献の角"と合体(同化)しています。
クレタ島 : 二つの峰の間にいる山の神
クレタ島:"奉献の角"としてのツインピークス
頂上の裂け目(割れ目)の象徴は、メキシコにもあります。古代の太陽神の印を二つの峰の間に置いていました。
メキシコ:二つの峰(ピーク)の間にある"太陽"のサイン
また、デラウェア・インディアンの間でも、平和で豊かな古代の神の国の記述が見られます。
デラウェア・インディアン:古代の"故郷"の絵文字
このシリーズを続けていくと、核となる象徴は他の多くの文化的文脈にも現れてきます。そして、その根源的な形の神話的な解釈は、双子の尖った山という考えにとどまりません。世界的なイメージを呼び起こしたのは、回転する三日月でした。そして嬉しいことに、このユニークな形状は、私たちの再構築に最も厳しい要求を突きつけてきます。
太古の太陽神の顔に三日月が描かれている?
目に見える、軸を回る、天の柱との切っても切れない関係?
三日月が中心の球体や星の周りを1日周期で回っています。今日の自然体験の中には、これに匹敵するものはないのではないでしょうか?
このような想像力に富んだ解釈の積み重ねが、古代の記述に整合性と具体的な意味を与えているのです。
とんでもない(不合理な、非常識な)ことが、それぞれの部分が他の部分と切り離せない関係にあるところから、首尾一貫したストーリーが生まれています。宇宙の柱や柱神の二本の腕は、天の牡牛の二本の角と全く同じ意味です。その正体は、これまで見てきたように、柱と輝く角だけに分解される天の牡牛です。
エジプト:両手で"空"を支える柱の神シュウ
エジプト:カーの腕はカーの天の牡牛を意味する
ひとつの天空の姿は、複数の神話的解釈を引き起こしました。
サルデーニャ(イタリア):柱と角を持つ天の牡牛
メソポタミア:柱と角を持つ天の牡牛
実際、古代の芸術家たちは、ある想像上の解釈と別の解釈を並べることで、根本的なアイデンティティーを何度も確認しました。
エジプト:芸術家たちは、牡牛の角と二つの峰が同じものを意味することを知っていた
それで、ツインピークスと牡牛の頭を並置しているのです。あるいは、同じ宇宙の柱から伸びる腕を上げています。上げた腕、直立した角、直立したツインピークスは、すべて生命の湧き出る段階、下の三日月の位置と同じ明るさの段階を意味していました。
エジプトの生命の象徴である"アンク"が、太陽神の振り上げた腕、アケトのツインピークス、そして天の牡牛と繰り返し結び付けられていた理由もここにあります。
だからこそ、"アケト Akhet “を"地平線"と訳してしまったことほど大きな間違いはないのです。回転する三日月は、光り輝くラー自身の顔です。
ラーがツインピークスの上に昇るのを見ることはできません。一般的な解釈が正しければ、まずそれを探すことになるのですが。
このように再構成すると、とんでもない意味合いが浮かび上がってきます。私たちが主張するように、三日月が中心の星や球体の周りを回っていたとすれば、整合性を取るためには、柱の神の両腕や天の牡牛の角が天空を回っていたように、世界山のツインピークスが天空を1日周期で回っていたのかどうかを問わなければなりません。これらは今日、思いつく限りでは地球上には参照できるものはありません。
その答えは次回、エジプトやその他の文化で描かれた天の船の膨大な証拠を見ていく中で明らかになっていきます。
一般的な仮定では不合理と思われることでも、私たちの再構築では明確な予測となります。
──おわり
コメントから
Jon Mallary
ありがとうございました。魅力的なテーマですね。願わくば、TB(Thunderbolts)がこれらをまとめて編集し、ひとつの特集番組を作ってくれないかな。楽しいですが、情報が届くのが遅く、私は忍耐強くないので……
しかし、これらの文化がその時代に同じような絵を描いていたことに気付いたときの感動は、まるで映画のストーリーに一石を投じるようなものでした。プラズマ放電の構成との比較では、電球が完全に点灯します……
ただし…… 宇宙空間におけるプラズマの構成、宇宙空間のあらゆる場所に存在するという事実、その自由な流れと集団的な行動、関係する磁気、放電の不安定性が果たす役割について、すでに認識している場合に限ります。エレクトリック・ユニバースのことを知っている人でなければわからないことです。一般の人は幻想の中でテレビを見て暮らしています。このシリーズのビデオが、EU(Electric Universe)を知ったばかりの人が初めてサンダーボルト・プロジェクトに触れるものだったとしたら…… 火花は散らないか、もっとひどいことになります。私のような平均的な頭脳の持ち主にとっては「なんてこった」と感心することが多く、引き込まれていきました。
平均的な人の意識に影響を与えるには、一般の人々の集合的な意識に影響を与える必要があるように思います。その意識が芽生えないと、現状は変わりません。そのような意識が広がらなければ、TBP(Thunderbolts Project )は、一歩一歩、一人一人の力で道を切り開いていかなければなりません。歴史を見れば、それは何世代にもわたる長く困難なプロセスであることがわかります。私にはその忍耐力がありません。このような認識に影響を与えることは、当然の目標であり、現在のポールシフトと差し迫ったグランドソーラーミニマムによって、より切実なものとなっています。だからこそ、このシリーズは長編ドキュメンタリーの形をとるべきだと思います。
私の意見では、サンダーボルトプロジェクトはエレクトリック・ユニバース理論と宇宙論を簡潔に描いたドキュメンタリーを必要としています。それには、ペトログリフ、素粒子と原子、電気、磁気、重力宇宙論など、高校生や大学院生がすべてを理解し、エレクトリック・ユニバースの宇宙論を検討するのに十分な、参考文献や基礎知識が含まれている必要があります。
ThunderboltsProject
@Jon Mallary
もちろん、私たちのビデオ作品からはひとつ以上の完全なドキュメンタリーが生まれます。今は、サンダーボルトの他の責任を果たしながら、生の素材を(Space NewsとこのDiscoursesのために)プレゼンテーションの形に整理するために、一歩一歩進んでいます。そのために、当初は忍耐を求めていたのです。しかし、このシリーズを今後2年以内に完成させることは、最優先事項であり続けます。
Admiral8Q
これは、人間が空に見ているものは、人間の想像力が支配していることを示しています。だからこそ、星座は牛や蛇、弓矢などの形をしているのだと思います。
ThunderboltsProject
@*
ここの資料をもっとよく考えてみる必要があるようです。 漠然と定義された星座が神話の原型に影響を与えたことはありません。なぜそうなるのか?
星座の命名は、紀元前千年紀の中頃に、よく覚えている神話をずっとずっと後の空に投影することによって行われました。一方、天の牡牛や宇宙の大蛇といった神話は、文明の誕生よりも前から存在していました。だからこそ、その言葉や神話のイメージは、記念碑の建設から王権や神聖な結婚の儀式に至るまで、すべての新興文明に一貫して反映されています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。